この記事は現役エンジニアが実際に使ってレビューした体験記事です。
この記事でわかること
- ChatGPTでExcelの作業を効率化する具体的な方法
- 関数やマクロを自動生成させるプロンプトの書き方
- すぐに使える実践例5選(コピペOK)
- IoTエンジニアが実務で使った体験談
- Excel初心者でもAIを活用するコツ
ChatGPT × Excelで何ができる?【AI活用で作業効率アップ】
Excelの作業で「この関数どう書くんだっけ?」「マクロを書きたいけど難しい…」と悩んだことはありませんか?
ChatGPTを使えば、やりたいことを日本語で説明するだけで、Excel関数やマクロを自動生成してくれます。
| できること | 具体例 |
|---|---|
| 関数の生成 | 「IF関数とVLOOKUPを組み合わせた式を作って」 |
| マクロ(VBA)の生成 | 「毎月の売上を自動集計するマクロを書いて」 |
| データ分析の相談 | 「このデータからどんな傾向が読み取れる?」 |
| エラーの解決 | 「#VALUE!エラーが出る原因を教えて」 |
| グラフの提案 | 「このデータに最適なグラフの種類は?」 |
【体験談】工場のセンサーデータをExcelで集計するときにChatGPTを使った話
僕はIoTエンジニアとして工場の自動化に携わっているのですが、日常的にExcelでセンサーデータの集計・分析をしています。ここでは、実際にChatGPTに助けてもらった体験を紹介します。
やりたかったこと
工場のクレーンに取り付けた温度センサーのデータが、1分ごとにCSVで出力されます。
1日で約1,440行。これを「1時間ごとの平均温度」に変換して、異常値(60度以上)がある時間帯をハイライトしたかったのです。
ChatGPTに聞いたプロンプト
Excelで以下の処理をしたいです。関数またはVBAマクロで教えてください。
データの構成:
- A列:日時(2026/4/1 08:00:00 形式、1分間隔)
- B列:センサーID(S001、S002、S003の3つ)
- C列:温度(数値、単位は℃)
やりたいこと:
1. 1時間ごとの平均温度をセンサーIDごとに算出
2. 平均温度が60℃以上のセルを赤色にする条件付き書式
3. 結果を「時間帯別集計」という新しいシートに出力筆者の正直な感想
良かった点:
- VBAマクロが一発で生成された:自分で書いたら2〜3時間かかる処理が、ChatGPTなら3分で完成した
- 条件付き書式の設定方法も丁寧に教えてくれた:GUIの操作手順をステップバイステップで説明してくれたので、Excel初心者の同僚にも共有できた
- 「なぜそうなるか」の解説つき:関数の意味を説明してくれるので、自分の勉強にもなった
微妙だった点:
- 最初のマクロはそのままでは動かなかった:シート名が日本語だったのに英語名で想定されていて、修正が必要だった
- 大量データ(10万行以上)のときは処理が遅い:ChatGPTが作るVBAは効率性より読みやすさ重視なので、大規模データだとPythonの方が向いている
- Excelのバージョンによって動かないことがある:古いバージョンでは使えない関数(XLOOKUP等)を提案されることがあった
総合的に言えば、Excelの中〜小規模のデータ処理ではChatGPTは最強のアシスタントです。
エンジニアの僕でも「自分で書くより速い」と感じるレベルでした。
ChatGPTでExcelを効率化する使い方5選【プロンプト集】
1. 複雑な関数を一発で作る
Excel関数は種類が多く、組み合わせると途端に難しくなります。
ChatGPTなら日本語で「やりたいこと」を伝えるだけです。
プロンプト例:
Excelの関数を作ってください。
- シート名:売上データ
- A列:商品名
- B列:カテゴリ(食品、飲料、日用品)
- C列:売上金額
やりたいこと:カテゴリが「食品」の売上金額だけを合計したいChatGPTの回答例:
=SUMIF(B:B,"食品",C:C)もっと複雑な条件でも大丈夫です。
やりたいこと:カテゴリが「食品」で、かつ売上金額が10,000円以上の
データだけを合計したい回答:
=SUMIFS(C:C,B:B,"食品",C:C,">="&10000)筆者の正直な感想:SUMIFSくらいなら自分でも書けますが、「3つ以上の条件が絡む関数」や「INDEX+MATCH+IFの組み合わせ」になると、ChatGPTの方が圧倒的に速いです。
2. VBAマクロを自動生成する
マクロ(VBA)はExcelの自動化に非常に強力ですが、プログラミングの知識が必要です。
ChatGPTなら日本語の説明だけでマクロを作ってくれます。
プロンプト例:
Excel VBAマクロを作成してください。
やりたいこと:
1. 「売上一覧」シートのA列からD列のデータを取得
2. D列(売上金額)が50,000円以上のデータだけを抽出
3. 抽出結果を「高額売上」という新しいシートにコピー
4. 「高額売上」シートが既にある場合は、データをクリアしてから貼り付け
データの構成:
- A列:日付
- B列:顧客名
- C列:商品名
- D列:売上金額コピペして使う方法:
- ChatGPTが生成したVBAコードをコピー
- Excelで Alt + F11 を押してVBAエディタを開く
- 「挿入」→「標準モジュール」
- コードを貼り付け
- F5キーで実行
3. データのクリーニング
実務でよくある「汚いデータ」の整理方法も教えてくれます。
プロンプト例:
Excelで以下のデータクリーニングをしたいです。方法を教えてください。
問題:
- A列の氏名に全角スペースと半角スペースが混在している
- B列の電話番号にハイフンが入っているものと入っていないものがある
- C列の日付が「2026/4/1」「2026年4月1日」「4/1」と形式がバラバラ
それぞれ統一する関数または手順を教えてください。筆者の正直な感想:データクリーニングはExcelで一番面倒な作業の一つですが、ChatGPTは的確な関数を教えてくれます。特にSUBSTITUTE関数やTEXT関数の組み合わせは、毎回ググっていたので助かりました。
4. ピボットテーブルの作り方を教わる
プロンプト例:
Excel初心者です。以下のデータからピボットテーブルを作りたいです。
手順をステップバイステップで教えてください。
データ:
- A列:日付(2026年1月〜3月)
- B列:営業担当者名
- C列:商品カテゴリ
- D列:売上金額
知りたいこと:
- 月別の売上合計
- 担当者別の売上ランキング
- カテゴリ別の売上割合ChatGPTが画面操作のステップを1つずつ教えてくれます。
5. エラーの原因と解決策を聞く
プロンプト例:
ExcelでVLOOKUP関数を使ったら #N/A エラーが出ます。
使っている関数:
=VLOOKUP(A2,Sheet2!A:C,3,FALSE)
A2のセルには「ABC-001」と入力されています。
Sheet2のA列にも「ABC-001」があるのに、なぜかエラーになります。
原因として考えられるものを教えてください。ChatGPTは「前後の空白」「全角半角の違い」「表示形式の違い」など、よくある原因を的確に指摘してくれます。
筆者の正直な感想:Excelのエラー解決は、ChatGPTが最も活躍する場面の一つだと思います。
ググると「関数の説明」ばかり出てきますが、ChatGPTは「あなたのケースでは多分これが原因」とピンポイントで教えてくれるので、解決速度が段違いです。
ChatGPTにExcelの相談をするコツ
コツ1:データの構成を必ず伝える
❌ 「売上を集計する関数を教えて」
⭕ 「A列に日付、B列に商品名、C列に金額があります。
月別に金額を集計する関数を教えて」コツ2:Excelのバージョンを伝える
「Excel 2021を使っています」
「Microsoft 365を使っています」バージョンによって使える関数が異なるため、伝えておくと正確な回答が返ってきます。
コツ3:「初心者です」と伝える
「Excel初心者なので、専門用語は避けて説明してください」こう書くだけで、ChatGPTはわかりやすい言葉で説明してくれます。
コツ4:うまくいかなかったらエラーを共有する
ChatGPTが作った関数がエラーになった場合、エラーの内容をそのまま伝えると修正してくれます。
「教えてもらった関数を入力したら #REF! エラーが出ました。
セルの参照範囲は A1:D100 です」注意点:ChatGPTが生成した関数・マクロを使うときのポイント
1. 必ずテストしてから本番データに使う
生成された関数やマクロは、まずテスト用のデータで試してください。
本番のデータでいきなり実行すると、意図しない変更が加わる可能性があります。
2. マクロ実行前にバックアップを取る
VBAマクロはExcelのデータを直接操作します。
実行前に必ずファイルのコピー(バックアップ)を作りましょう。
筆者の正直な感想:これは本当に大事です。僕は一度、テスト用のつもりで本番ファイルにマクロを実行してしまい、データが崩れて冷や汗をかいたことがあります。Ctrl+Zで戻せないケースもあるので、バックアップは必須です。
3. 機密データをChatGPTに送らない
売上データや顧客情報などの実データをChatGPTに送る必要はありません。
データの構成(列の説明)だけ伝えれば、関数やマクロを作ってくれます。
⭕ 「A列に顧客名、B列に売上金額があります」
❌ 「A1:田中太郎、B1:1,500,000円…」(実データを送る必要なし)Excel × AI:ChatGPTとCopilotの使い分け
Microsoft 365にはCopilotが搭載され始めており、今後はExcel内で直接AIに指示ができるようになります。
ただし現時点では、ChatGPTで関数やマクロを生成→Excelに貼り付けるのが最もコスパの良い方法です。ChatGPTは無料で使えるので、追加費用なしでExcelの作業を大幅に効率化できます。
ChatGPTとClaudeの違いについて気になる方はChatGPT vs Claude徹底比較をご覧ください。ChatGPTの無料版と有料版の違いはChatGPT無料版 vs 有料版で解説しています。
プロンプトの書き方のコツはAIプロンプトの作り方ガイドもあわせてどうぞ。
まとめ:ChatGPTはExcel作業の最強アシスタント
| 使い方 | プロンプトのポイント |
|---|---|
| 関数の生成 | データの構成(何列目に何があるか)を伝える |
| マクロの生成 | やりたいことをステップごとに説明する |
| データクリーニング | 現状の問題と「どう統一したいか」を伝える |
| ピボットテーブル | 「初心者です」と伝えてステップバイステップで聞く |
| エラーの解決 | エラー内容と使っている関数をそのまま共有する |
IoTエンジニアの僕が言うのもなんですが、Excelの作業でChatGPTを使わないのはもったいないです。センサーデータの集計でも営業報告でも、日本語で「やりたいこと」を伝えるだけで、プロレベルの関数やマクロを作ってくれます。
明日からのExcel作業で、ぜひChatGPTを「隣に座っているExcel達人」として使ってみてください。
この記事を書いた人
レイ|20代の現役システムエンジニア。IoT分野で工場の自動化システムを開発しながら、話題のAIツールを片っ端から試しています。このブログでは、実際に使ってみた体験をもとに、初心者にもわかりやすくAIツールの使い方を解説しています。



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